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パニック症候群の治療法
パニック症候群(パニック障害)の治療には、主に精神療法と、薬物療法があります。精神療法では、「認知慮法」「行動療法」などが行なわれます。認知療法とは、パニック発作が起きると思われる状態に、想像的、体験的に身をおき、その状態でパニックを起こさず冷静に、感情のコントロールができるような訓練をします。「行動療法」とは、実際にパニック発作が起こる場所に対して、あえてそこへ行き、段階的に慣らしていくという方法です。薬物療法では、抗うつ薬として、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが使用されます。以前からあった「三環系抗うつ薬」「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」は副作用があり、副作用の少ない薬としてSSRIが使われるようになってきています。また、抗不安薬が使われることもあります。パニック症候群は、少なくとも、重大な結果にいたる病気ではないので、病気だと割り切り、客観視して、地道に前向きに対処していくのがよいでしょう。また、ある程度時間をかけ、徐々に回復していく病気なので、焦らず気長に治療にあたりましょう。
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パニック症候群とは
パニック症候群とはパニック障害とも言われ、めまい、動悸、手足のしびれ、吐き気や呼吸困難、死ぬのではないか、狂ってしまうのではないか、という恐怖に襲われる症状(パニック発作)が起こる病気のことです。パニック発作(パニック障害)が起こると、患者は、その体験を非常に強烈な印象としてとらえるため、次に不安の発作が発生する状況を非常に恐れ、また起きるのではないかとさらに不安に感じるようになります。このため外出を避けて家にこもりがちになったりします。パニック症候群において「予期不安」と呼ばれる症状があります。これは電車や人の多い人ごみなどで発作が起こった場合、その後、電車に乗れなくなったり、人ごみを避けるようになったりします。このような状態を「広場恐怖」といい、広場恐怖の原因のほとんどはパニック障害といわれています。パニック症候群の判断は、病状が1か月以上続くこと、薬物や身体疾患、また、他の精神疾患ではないことが診断の基準になります。判断は難しく、専門家などでも誤診してしまうケースもあり、自分で判断するのは難しいと思った方がよいでしょう。パニック症候群は、カフェインやニコチンで悪化するため、カフェインを含む食べ物やタバコは避けるべきだと言われています。
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